生命の存在に欠かせない水。地球以外にも、水に覆われた天体はあるのだろうか。もし発見されれば、地球以外にも、生命が存在するという事になる。
だからこそ、人類は水を持つ惑星に夢とロマンを感じるのかもしれない。
NASAのケプラー宇宙望遠鏡で、水が存在する惑星が観測された。プロジェクトに関わった研究者たちは「地球と双子と言えるほどそっくりではないが、いとこぐらい似ている」と伝えた。
なんとも微妙な表現である。地球には、全然似ていないという事なのだろうか?
発見された惑星は、はくちょう座の方向で、地球の1・1倍の大きさであるという。惑星は岩石でできていて、太陽の半分程の恒星の周りを、130日周期で回る。
この恒星の温度と、惑星と恒星の距離から、惑星の表面を水が覆っているのだという。
その恒星は、この惑星の他に計5個の惑星が観測されている。地球に似て水があるとされる惑星は、最も外側の軌道で太陽の半分程度の恒星を、130日で回っているのだという。
そう考えてみると、確かにいとこと言えなくもない。
この惑星では一年が130日で、地球の約1.1倍という事なのだから、発育が早い大柄ないとこという感じなのだろう。
筆者にもそんないとこが実際いるので、何だか他人ではないような気がしてきた。
地球のいとこは、「ケプラー186f」と名付けられた。
人間と同等の生命の有無など、今後の展開が注目される。
「いとこくらい」地球に似た惑星(右)の想像図(NASA提供)